建築工法パート1。火災に強い家を造ると、火災保険が半額に!?
2021/12/24
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建築といば、兵庫県✨
さて、今回は「建物の工法」について。
工法と言ってもまたいろいろな工法があります。
工法とは、ズバリお家を建てる時の、造り方です。
造り方によって、耐火性もグンとあがるのです。
そこで住宅工法をピックアップしていきます。
1.木造軸組工法(在来工法)
2.木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)
3.木造枠組壁工法(ツーバイシックス工法)
1.木造軸組工法(在来工法)
木造住宅に主に採用されている。
フレーム状に組まれた木造の枠に、柱と梁、筋交いなどの軸を組み立てる工法。
絵文字で例えるのもなんですが、イメージ的にはこんな感じ。☒
木造軸組工法は、昔から日本の住宅に採用されてきた歴史のある工法で、現在も新築住宅に採用される工法として高いシェアを占めます。
間取りの自由度が高く、部屋の広さや形を比較的自由に調節することができます。
壁ではなく軸組で支える工法であるため、大きな窓などが設けやすいメリットがあります。
日本で古くから取り入れられている工法のため、施工できる業者の数が多くたくさんの候補の中から選ぶことができます。
2.木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)
木造住宅に主に採用されている。
木造枠組壁工法発祥の地であるアメリカでは、すでに200年以上の長い歴史を持つ工法です。
角材の枠を作り、そこにフレーム状の合板を貼り付けてパネルとして、床や壁、屋根を一体化させて建物を支える工法。
絵文字で例えるのもなんですが、イメージ的にはこんな感じ。□(枠の部分)
面であるパネルと線の角材を組み合わせるため、家全体が強固な一体構造となります。地震や台風などの場合でも、家全体で力を受け止めて全体に分散させることにより、外からの力に対して耐震・耐風面に非常に優れた強さを発揮します。
パネルを組み立てていく工法のため、完成までの工期が短く、職人の技術に左右されず品質が一定しています。
ただし、家を支えているパネルを取り外したり変形させたりできないため、将来的なリフォームでは間取りが変えられないというデメリットもあります。
3.木造枠組壁工法(ツーバイシックス工法)
ツーバイフォーよりも壁に約1.5倍の厚みがあります。
絵文字で例えるのもなんですが、イメージ的にはこんな感じ。🔲(枠の部分)
構造材に厚みが出るため、ツーバイフォーよりもさらに断熱性・強度が高くなります。
!Point!
ツーバイ工法の住宅は、ファイヤーストップ構造(燃え広がりを防止する構造)を取り入れるのに向いています。
★ファイヤーストップ構造
木造枠組壁工法では、床や壁の内側に枠組材などが一定間隔で組まれていますが、その枠組み材などにファイヤーストップ材を使う事により、火が燃え進むのを防ぐ役割が期待できるのです。
全ての部屋の天井と壁全面に石膏ボードが張られ、断熱材のグラスウールで耐火性をより向上させます。
木の表面部は炭化して火の進行を遅らせ、なんと30分間の火災に耐える防火材料なのです。
また床、壁を組み立てる方式のため、気密性も確保しやすくなります。
住宅金融支援機構が監修する枠組壁工法住宅工事仕様書で、構造用製材や金物などの部材、設計や施工まで、厳しくマニュアル化されているため、施工業者による品質の差が出にくく、施工精度の高い住宅に仕上げることがせきます。
ファイヤーストップ構造で建てられた省令準耐火構造の住宅にすると、木造住宅であれば火災保険料が約半額になるメリットまであるのです。
➥次回は「建築工法パート2」
プレハブ工法をピックアップ!