地盤調査について

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建築といえば、兵庫県✨

 

 

❔地盤調査とは

 

地盤調査とは、建物の建築前に地盤の状態を確認するためのものです。

法律で義務づけられている工事ですが、地盤調査なしで地盤が軟弱な地域に住宅を建てると、地盤沈下や家が傾くなどの危険性があります。その危険を回避する安全性の高い建物を建てるために構造耐力（地震等に耐える力）を工事前に計算する「構造計算」を行います。よって、この構造計算を行うためには地盤の状況を調査することが必要です。地盤調査の結果とともに建物のプランと合わせて最適な構造を検討していきます。

 

 

建て替えの場合でも、地盤調査は行います。なぜなら建て替えの場合でも、地盤の状態がよいとは限らず、建てる場所によって、地盤の強度も多少なりとも変わります。調査なしの場合、取り返しのつかない事態になる可能性もあるためです。地盤調査の結果、地盤が軟弱だと判断された場合には、必要に応じて、地盤改良工事が行われます。

 

 

 

👓地盤調査の方法

 

地盤調査は一般的に行われることが多い方法として2種類あり、スウェーデン式サウンディング試験と、ボーリング調査に分かれます。

 

★スウェーデン式サウンディング試験

スウェーデン式サウンディング試験は、一般的な住宅の場合に用いられることが多い調査方法です。先端がスクリュー状になったロッドにおもりをつけながら回転させていき、回転数やおもりの重量から、地盤の強度を調べます。戸建て住宅の場合は、住宅の四隅と中央部の5つのポイントを調査することが一般的です。

 

★ボーリング調査

ボーリング調査とは、ボーリング機械を使って穴を掘り、そこにハンマーを落下させて強度をはかる調査方法です。スウェーデン式サウンディング試験と比べると、地質の状態まで調べられますが、費用が割高です。そのため、マンションや規模の大きい建物の調査の場合にボーリング調査が行われるのが一般的です。

 

 

 

⏰地盤調査の結果が出るまでにかかる時間

 

スウェーデン式サウンディング試験：半日～1日程度

ボーリング調査：1日～数日

ただし、正確な地盤調査報告書は数日かかるケースが多いでしょう。

 

 

 

💰地盤調査にかかる費用

 

スウェーデン式サウンディング試験は5万円程度。

ボーリング調査は25～30万円程度。

なお、地盤調査の結果、地盤改良が必要になった場合は、費用は敷地の大きさや建物のプランによりますが、必要に応じて50万から200万円程度の別途費用が発生します。

調査結果が出るまでわからないため、ある程度の予算取りをしておく必要があります。

 

 

 

📄地盤調査報告書の見方

 

地盤調査報告書は専門用語が多く、一般の方が見てもわからないことがほとんどです。

しかし、地盤改良の有無を判断するだけであれば、自沈層の有無がわかればある程度目安になります。自沈層とは、地盤が軟弱で回転なしでおもりの重さだけでスクリューのロッドが沈んでしまう状態の地層です。これは、調査報告書に「ストン」と記載がある場合に自沈層の可能性が考えられます。

 

 

🏡地盤調査のセカンドオピニオン

 

みなさん、地盤調査にセカンドオピニオンがあるのをご存じでしょうか

実は同じ地盤調査報告書から異なる判定が出ることがあるのです

…（セカンドオピニオンが生まれる原因）

　「地盤改良工事をしてもしなくともよい」数値があり、「改良工事が必要」な数値でない限り、必要、不要どちらを選んでもよいということになります。

必ず地盤改良工事をしなければならない、という数値でない場合、地盤改良工事を行うかどうかは、判定を出す会社によって改良工事の必要・不要の判定が異なります。

地盤調査結果、判定に疑問があった場合は、セカンドオピニオンを利用することも良いかもしれません。

 

 

 

★まとめ

 

地盤改良工事が必要な場所は、軟弱地盤など地盤に懸念がある地域であることが多い地域といえます。地盤改良判定になった際に、コストばかりにとらわれてコストカットだけを考えることは望ましくありません。また、どの会社にセカンドオピニオンを出しても、必ず地盤改良工事判定となる調査データも存在します。地盤改良工法や深さの妥当性については、住宅会社、地盤会社や専門家と良く相談することをお勧めします。

 

 

次回！地盤改良になってしまいやすい土地と方法をご紹介。